クランベリーの効果効能
クランベリーは北米原産のツツジ科の植物で、ネイティブアメリカンでは昔から民間療法に用いられてきました。クランベリーの有効成分のアントシアニンは強い抗酸化作用を有していて、皮膚の老化や疲れ目、歯肉炎などに効果があります。
クランベリーは小さな実ですが、アントシアニンの他に食物繊維やビタミンC、カルシウム、カリウム、ナトリウムなどの多くの有効成分を含んでいます。
またアメリカでは、クランベリーには膀胱炎や尿路感染症に効果があるとの研究結果が発表されています。
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クランベリーの膀胱炎や尿路感染症に対する効果
膀胱炎や尿路感染症に対する効果は、クランベリーに含まれるキナ酸とプロアントシアニジンというポリフェノールの働きよるものです。
キナ酸は肝臓で馬尿酸という有機酸の一種に変化して、尿のpH(ペーハー)バランスを整え、プロアントシアニジンは尿路に菌が付着したり、増殖したりするのを抑制すると考えられています。
さらにプロアントシアニジンは、口内でも強い抗菌作用を発揮して、歯垢の付着を防ぎ、歯周病、歯肉炎などを予防する働きがあります。
クランベリーの目に対する効果
わたしたが物を見られる仕組みは、網膜に存在するタンパク質のロドプシンが光を受けると分解して、再び合成されます。このロドプシンの分解と再合成の繰り返しの刺激が、視神経に伝わり脳に到達することにより、目が見えるのです。
人が長時間テレビやコンピューターを見ていると、このロドプシンの分解と再合成の働きが鈍ってきて、疲れ目になるのです。クランベリーに含まれる有効成分アントシアニン(ファイトケミカル)が、ロドプシンの再合成を助けて、目の疲れを解消してくれるのです。
クランベリーに含まれる食物繊維の効果
クランベリーに含まれる食物繊維は五大栄養素に続く、第六の栄養素として注目されています。食物繊維が注目されている理由は、生活習慣病を防ぐ効果が期待されているからです。食物繊維には、水溶性食物繊維と難溶性食物繊維の2種類あります。食物繊維は腸内の有害物質を掃除して(デトックス効果)、がんを予防して、便秘改善してくれます。さらに食物繊維はコレステロールを減らし、食後の血糖値の上昇を抑制してくれます。このため食物繊維は、ダイエットの効果も期待されています。
クランベリーに含まれるビタミンCの効果
クランベリーに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)の最大の仕事はコラーゲンの生成ですが、熱に弱く分解しやすい性質を持っています。ビタミンCは重要な抗酸化物質の1つで免疫力を高める作用があり、風邪には特に効果を発揮します。美容にも重要な働きをするビタミンCは、黒色色素のメラニンを予防して脱色もするといった美肌効果があります。この他ビタミンCは白内障や壊血病(かいけつびょう)、二日酔いを予防します。
もしビタミンCを3週間以上摂らないと、壊血病になつたり、筋肉のケイレン、関節の痛み、食欲減退、目まい、下痢、局部的な出血などの症状があらわれ、最終的には死にいたります。このことから、いかにビタミンCが重要か、理解していただけると思います。
(注意:壊血病(かいけつびょう)はコラーゲン不足によって、血管が切れやすくなり、全身から出血する病気です。この病気原因を調査している過程で、ビタミンCが発見されました。)
クランベリーに含まれるカルシウムの効能
カルシウムは体の中で1番多いミネラルで、99%以上が骨に存在して残りは血液中に存在します。血液中のカルシウムは酵素の活性や血液凝固、心臓の鼓動の調整、筋肉の収縮など体の機能に重要な役割を果たしています。またカルシウムには動脈硬化を防ぎ、ストレスの症状を和らげる作用もあります。
クランベリーに含まれるカリウムの効能
カリウムはナトリウムとともに、細胞の内外の水分浸透圧や酸とアルカリの尿のpH(ペーハー)のバランスを一定に保ち、「膜電位」という電気信号を作ってくれます。「膜電位」によってできる電気信号は、人の体の機能にとって大切な働きをします。
カリウムは塩分の摂り過ぎによる、高血圧を改善してくれます。カリウムを摂取することにより、心臓マヒのリスクを軽減してくれます。またカリウムは欠乏すると「低カリウム血症」になり、過剰に摂取すると「高カリウム血症」になるなど、摂取量に注意を払わなければならない、ミネラルです。
改善が期待できる症状
肥満 歯周病 目の疲れ 風邪 美肌 頻尿
クランベリーの有効成分
アントシアニン プロアントシアニジン 食物繊維 ビタミンC カルシウム カリウム ナトリウム
クランベリーの飲み方
サプリメント以外では生で食べられませんので、ドライフードやジュースなどで利用されています。泌尿器系疾患の予防目的のためにジュースやサプリメントを服用している期間は、水分補給量を多くすると効果的です。