-脱毛治療薬のフィナステリド(プロペシア)-


脱毛治療薬のフィナステリド(プロペシア)

フィナステリド(プロペシア)の効果

外用育毛剤は、頭皮からしみ込ませ、血行を促進することで、髪の毛を作る毛母細胞を活性化するのが主流になります。これと異なる仕組みで作用するのが、飲む脱毛治療薬フィナステリド(商品名プロペシア)です。

男性の脱毛症の一因は、精巣などから分泌される男性ホルモンの一種、テストステロンです。このホルモンは、全身の骨や筋肉の成長を促しますが、髪の毛を作る毛母細胞では、酵素5α-リダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに変わります。このジヒドロテストステロン(DHT)が、毛母細胞の働きを抑えるタンパク質を作るために、毛母細胞が死に、脱毛症が起きるのです。

フィナステリド(プロペシア)は、酵素の5α-リダクターゼの分泌を抑える働きがあります。アメリカの製薬会社メルクが、まず男性ホルモンによって進行する前立腺肥大症の治療薬として販売したのですが、脱毛を抑える効果にも注目して、開発しました。初の経口の脱毛治療薬として、すでに世界60か国以上で、使われています。


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フィナステリド(プロペシア)の治験(臨床試験)

東京医科大学で20~50歳の男性を対象に、治験(臨床試験)が行われました。方法はフィナステリドの効果をプラセボ(偽の薬)と比べるやり方です。この薬を使った132人の頭頂部の写真を撮影して評価したところ、58%の人が脱毛症状があった部分に頭髪が増え、40%が現状維持でした。一方プラセボ(偽の薬)では、現状維持が70%でしたが、20%の人は脱毛が進みました。

この治験結果、ある程度効果がある外用育毛剤との比較は難しいが、眼に見えて頭髪量が増えるという意味では、フィナステリドの方が高い効果が期待できるそうです。

しかし、効果の程度は個人差がありますし、根本治療できず、服用をやめると脱毛が始まります。顕著な効果が期待できるのは半年までで、その後はあまり改善は見込めないそうです。フィナステリドは育毛剤としては、完璧な薬ではありません。

フィナステリドは保険が適用されず、医療費は全額自己負担です。またこの薬の処方は、男性に限定されています。アメリカ食品医薬品局は、妊娠中の女性が飲むと、胎児に先天異常などが現れる可能性があると、警告しています。


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